上は我が家の庭のアワゴケ
Callitriche japonica です。 和名は丸くて小さな葉を泡にたとえたところからのようです。 どれくらい小さい葉なのか、10円硬貨の上に置いてみたのが下です。
このアワゴケ、じつは蘚苔類ではなく、オオバコ科に分類されている種子植物です。 上の写真の所々に、葉よりもさらに小さい黒っぽいハート形のものが見えますが、これが果実です。 よく見ると、薄い黄緑色をした未熟な果実もあちこちにあります。
上がその果実で、縁には翼があります。
花はさらに小さいものでした。 花はすぐに果実になっていくようで、咲いている花は茎の先端近くにわずかに見られるだけでした。
花は雌雄異花です。 上の写真は、手前の葉を引き下げ、葉腋に咲いている雌花が見えるようにして撮ったものです。 上の写真の赤い四角で囲った中に雄花も雌花も咲いているのですが、どれが花か分かるでしょうか。 下はこの赤い四角で囲った部分の拡大です。
雌花にも雄花にも花弁やガク片はありません。 雄花はオシベが1本あるだけですし、雌花はメシベが1本あるだけで、柱頭は2裂しています。
上で花はすぐに果実になっていくようだと書きましたが、上の写真のように、雄花と雌花はすぐ近くに咲いていて、隣花受粉によって結実率を高めているようです。
(撮影:2017.5.19.)
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