たくさんの胞子体をつけたエゾチョウチンゴケ
Trachycystis flagellaris の群落です。 エゾチョウチンゴケは九州にも分布しますが、和名に蝦夷(エゾ)とあるように少し涼しい所が好みのようで、 上の写真のような群落は、6月中旬の北八ヶ岳では、あちこちで目にすることができました。
あちこちにあると、いろんな撮り方をしてみたくなります。 上はあえて逆光で撮ったものです。
ところで上の写真、胞子体がどこから出ているのかを注意深く見ると、明るい色の植物体(配偶体)と暗い色のものとが混じっていて、胞子体は暗い色の植物体の頂についています。 下はそのことをもう少し分かり易く撮ったものです。
じつは明るい色のものは新しく伸びた植物体で、色の濃いものは古い昨年の植物体です。 受精して胞子体が伸びるのに時間がかかるということでしょう。
もうひとつ、古い植物体の茎頂には数本の細い棒状のものが見えます。 これは鞭枝とも呼ばれる無性芽です。 この無性芽をつけた姿も特徴的でおもしろいので、胞子体をつけずに無性芽を伸ばしている植物体の拡大を下に載せておきます。
明日はエゾチョウチンゴケの新しく伸びた植物体について書くことにします。
0 件のコメント:
コメントを投稿