上はソリシダレゴケ Chrysocladium retrorsum でしょう。 樹幹から垂れ下がっていました。
枝は乾くと湾曲します。 葉の長さは2mmあまりです。 中部で背方に反り返っている葉が混じっています。
上の写真程度の拡大で、パピラの存在が分かります。 なお、平凡社の図鑑の葉身細胞の図にはこのパピラが描かれていません(描き漏れ?)。
葉は広卵形で、先は細く漸尖して毛状に伸びています。 葉基部の両翼は耳状になっています。 葉縁には全周に歯があり、中肋は葉の中部に達しています。
葉縁の歯は上方ほどより大きく鋭く、下方に曲がる歯も多く見られます。 葉身細胞の中央に1個のパピラがあります。
葉身細胞は長い菱形で、25~32㎛ほどの長さがあります。
(2017.6.7. 大津市坂本)
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