上はアオホラゴケ
Crepidomanes latealatum です。 高い所に育っているものを背伸びして手をいっぱいに伸ばして片手で撮っていますので、構図も何もメチャクチャですが・・・。
葉は長く這った根茎から出ています。 根茎には密に毛があります。
上は葉の一部の拡大で、口が開いたように見えているのは、胞子のう群を保護している包膜です。 下はこの包膜の中を覗いたものです。
包膜の中には若い胞子のうがたくさん見えます。
1枚目の写真には褐色の粒々もたくさん写っています。 これらは熟した胞子のう群で、下はそれらをつけている葉の一部を拡大したものです。
包膜の間から棒状のものが伸び出しています。 これは胞子のう床が伸びたもので、このように包膜より胞子のう床が突き出るのは
Crepidomanes属の特徴です。 胞子のうはこの伸び出した胞子のう床の周囲についています。 下はこのうちの一つを拡大したものです。
ここまで拡大すると、胞子のうの環帯もよく分かります。
アオホラゴケの特徴として、葉縁に沿った偽脈の存在が挙げられます。 もちろん上で示した以外にも、上の写真には偽脈はたくさん写っています。
このような偽脈が見られるシダは、他にはコケホラゴケだけです。
(2017.7.12. 高槻市 摂津峡)
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