コケに関する関心が高まり、コケの名前を知りたいという人も増えてきているようです。 しかし図鑑片手に一人で野外に出て調べようとしても、どれも同じように見えて、なかなか難しいのがコケの世界です。
私の経験からしても、最初は実際のコケを見ながら、その特徴や見るべきポイントを教えてもらうのが、コケを知るいちばんの早道だと思います。 そのような機会として、各地で開かれるコケの観察会に参加するのもひとつの方法ですが、11月に京都府立植物園で開かれる「苔 こけ コケ展」(詳細はこちら:以下「京都コケ展」と書きます)を利用するのも、ひとつの方法です。 このコケ展では、私の講演もありますが、今回はコケ栽培品の展示について。
京都コケ展では生きたコケも 100種近く展示されます。 多分これだけの生きたコケが並べられている展示会は他に無いと思いますが、種類数からすると、その多くは西宮市にお住まいのTさんが長年自宅の庭で栽培されているコケです。 展示されているのは、阪神間の街の庭で栽培可能なコケたち=野外でも身近なところで見かけることのできるコケたちです。
上は昨年の京都コケ展に出展されていたTさんの栽培品の一部です。 会場は相当な混雑になりますが、多くの人は「コケってこんなにたくさんの種類があるんだ!」と、感動しながらも、ざっと見て行かれるだけです。 その間を縫って、ルーペで観察するなり、図鑑と本物を見比べるなり、写真を撮るなり、時間をかけてじっくりと観察してください。 上の写真のように、コケには1種ずつ名前もしっかりと付けられています。 また、会場のスタッフはコケのことをしゃべりたい人ばかりですから、質問すればいくらでも答えてくれるでしょう。
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