雨にぬれたチヂレゴケ
Ptychomitrium sinense です。 濡れたコケは葉をいっぱいに広げて美しいのですが、表面が水に覆われると細かいつくりが分からなくなります。 また、コケは乾いた時の方が違いがよく分かります。 このコケの「縮れ」の特徴も、濡れると分からなくなります。
上は少し乾きかけたところで、葉先が巻きかけています。 もっと乾くと
こちらのように縮れます。 また、蒴をすっぽり覆っていた帽は、はちきれていて、まもなく取れてしまうのでしょう。
葉は全縁で、中肋は葉の先近くに達しています。
上は葉身細胞で、左は中肋です。
蒴の帽を外してみました(上の写真)。 蓋には長い嘴があります。
蒴歯は密にパピラで覆われています(上の写真)。
胞子の径は 20
μmほどです(上の写真)。 ちなみに、チヂレゴケとよく似た同じ属の
ヒダゴケの胞子の径は 10
μmほどしかありません。
(2017.11.8. 宝塚市・武庫川渓谷)
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