以下の記事は2025年12月24日に大幅に書き換え(写真は変更なし)、タイトルも変更しています。
記事は当初カネマルムチゴケ Bazzania ovistipula として載せていましたが、本種について調べておられる Yasshiさんから古木先生に問い合わせていただいたところ、写真のムチゴケは Bazzania siamensis (Steph.) Bakalin & Klimova だろうということになりました。 本種は、以前はヤマムチゴケ B. pearsonii とされていましたが、欧州産のタイプ標本とは異なり、上記の学名に変更されています(2025年の日本蘚苔類学会滋賀大会で古木先生発表)。 本種については、古木先生は カマバムチゴケという新称を提案されています。
参考までに、片桐・古木(2018)の「日本産苔類・ツノゴケ類チェックリスト,2018」では次のようになっています。
Bazzania ovistipula (Steph.) Abeyw. カネマルムチゴケ
Bazzania pearsonii Steph. ヤマムチゴケ
( Bazzania siamensis については記載無し)
なお、これまでヤマムチゴケとされてきた B. pearsonii については、八ヶ岳産は欧州産に一致すると指摘されていましたが(樋口・古木 2018)、改めて八ヶ岳産を日本新産として確認されています(滋賀大会で古木発表)。 B. pearsonii は、葉の背縁基部が耳たぶ状に張り出し、トリゴンはより大きく、腹葉は縦長です。 この種については、古木先生は2025年の滋賀大会で、ミヤマムチゴケの和名を提案されています。
上は腹面から撮っています。 多くの葉の先端の歯は3個です。水に濡れていて少し分かりにくいですが、葉と腹葉はつながっていません。 腹葉は、葉と同じ色をしていて、外曲しています。腹葉の幅は茎径の2倍以下です。 腹葉の葉縁には鋸歯がほとんど無く、多くの腹葉の先端は欠けたように少し凹んでいます。
葉は鎌形状です(上の写真)。 葉の背縁基部は耳たぶ状に張り出していません。
腹葉は横長です(上の写真)。外曲した縁にピントを合わせていますので、中央部はボケています。
上は葉身細胞で、トリゴンがあります。
(2020.3.3. 屋久島)





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