写真はマツバウロコゴケ
Blepharostoma trichophyllum です。 分布は全国のブナ帯以上です。
写真は屋久島の標高 1,000m付近で撮っていますが、屋久島には標高1,935mの山もあり、亜熱帯から亜高山帯までの気候帯に加え、複雑な地形も関係して、コケの分布も複雑に入り組んでいるようです。
葉は長さ 0.5mm前後あります。 前に低地の山道の土手などでよく見られるチャボマツバウロコゴケを載せていますが(
こちら)、大きさは全く異なります。
葉は茎の先端部のものほど大きくなる傾向があるようです。
葉は基部まで3~4裂し、葉裂片は1細胞列です。 腹葉は葉とほぼ同じ形をしています。 チャボマツバでは各葉裂片は内曲していますが、本種の葉裂片の伸びている方向はバラバラです。 平凡社の図鑑では細胞の長さは幅の約3倍となっていますが、せいぜい 2.5倍ほどです。 下は葉裂片の細胞です。
(2020.3.3. 屋久島)
◎ マツバウロコゴケは
こちらにも載せています。
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