前に北海道で見たオカムラゴケかホソオカムラゴケか迷うコケをこちらに載せています。 無性芽があるようにみえるのですが、平凡社によると無性芽があればホソオカムラゴケですが、ホソオカムラゴケは北海道には分布しないことになっています。
今回は、蒴歯の特徴からもオカムラゴケ属でしょうし、大きさや無性芽が無いことから、オカムラゴケ Okamuraea hakoniensis だろうと思います。
這う茎から、斜上する多くの枝が出ています。 枝は中部が最も太く、長さは1~3cmです。 葉は茎に接しています。 蒴柄は赤色で、長さは上の写真で約2cm、平凡社では 10~20mmとなっています。
葉は下部が凹んでいます。 中肋は強壮で、葉長の2/3に達しています。
葉身細胞は長楕円形~長い菱形です(上の写真)。
翼部の細胞はあまり分化していません。
上の2枚の写真、外蒴歯が白く写っています。 外側から見ると、外蒴歯だけのように見えます。
上は蒴の内側から蒴歯を撮っています。 外蒴歯は縁に著しい突起があります。 内蒴歯は存在しますが、歯突起も間毛もありません。
(2023.5.12. 愛知県設楽町 標高800m付近)
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