樹幹にたくさんの蒴、調べてみるとヒメウスグロゴケ Leskeella pusilla でした。 「ミクロの世界のコケ図鑑」では「岩やコンクリート壁の世界」(P.148)に入っていますが、本種は今回のような樹幹の他にも、コンクリート製の擬木にもよく見られます。
図鑑にも書いているように、どこにでもあるコケですが、植物体は小さく暗色で、見過ごしてしまいがちなコケです。 上の写真の場所も、いつもよく通る所ですが、今回は蒴がたくさん出ていて、はじめて存在に気づきました。
茎は這い、やや羽状に分枝しています。
中肋は太く葉の中部以上に達するのですが、そこで急に消えてしまい、葉先から突出することはありません。 これはウスグロゴケ科に多く見られる特徴です。
(2024.6.15. 京都府立植物園)
◎ こちらには3月の様子を、こちらには5月下旬の胞子散布中の様子を載せています。
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