2022-05-28

ヒメウスグロゴケ(蒴を中心に)

 

 ヒメウスグロゴケ Leskeella pusilla については、3月中旬の帽をすっぽり被った蒴(これも本種の特徴の1つです)をこちらに載せましたが、その帽も取れて胞子を散布していました(上の写真)。
 平凡社の図鑑では本種の生育地は山地の樹上となっていますが、箕面公園ではあちこちのコンクリート製の擬木上にたくさん見ることができます。

 胞子体が若い時の帽は筒状に見えましたが、上の写真を見ると僧帽形の帽です。 蒴柄の長さは 5.5~6.5mmでした。

 上は蒴ですが、蒴歯はあまり目立っていません。

 上は蒴歯を蒴の外側から撮っていて、外蒴歯が内蒴歯より手前にあります。 本種の外蒴歯は短く、パピラに覆われた内蒴歯は外蒴歯より長くなっています。

 蒴の頸部には気孔があります(上の写真の緑色の円内)。

 上は胞子です。

 葉はほとんどが褐色になっていましたし、前回は葉を中心に載せていますので、今回は緑色の残っていた枝葉の写真を上に1枚載せるだけにしておきます。

(2022.5.23. 箕面公園)

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