写真はジングウホウオウゴケ Fissidens obscurirete でしょう。 葉は茎の基部までついています。 比較的乾いた土の斜面にありました。 葉は平凡社では3~12対となっています。
葉は乾くと上の写真のようにすぐに曲がりはじめます。
葉は細胞にパピラがあるため暗く、中肋は透明で明瞭です。 長さは平凡社では 0.9~1.4㎜となっています。
上は葉先付近です。 中肋は葉先に達しています。
平凡社には、「蒴柄近くの1~2対の葉の腹翼には2~4列の細胞からなる舷があるが,下部の葉にはない。」とあります。 上の2枚の写真は、茎の中央付近についていた葉ですが、腹翼下部の葉縁にわずかに舷が認められます。
上は上翼の葉身細胞で、写真の上は中肋です。 平凡社では背翼の葉身細胞について書かれていますが、背翼、腹翼、上翼のどの葉身細胞にもパピラがあります。
(2024.10.12. 京都市)
◎ こちらでは蒴をつけた状態を、こちらでは若い蒴をつけた状態を観察しています。
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