写真はムチゴケ(
Bazzania pompeana )です。 上のように重なり合って生えていると分かりにくいですが、ほぐしてやると、下の写真のように茎の腹面から細長い鞭枝を出しています。
前にコムチゴケを載せましたが(
こちら)、どれくらい大きさが違うのか、並べてみたのが下です。
コムチゴケの幅は1.5mmほどで、ムチゴケの幅は6mm前後あります。 しかしコケの場合は生育環境によって大きさに違いが生じますから、大きさでの同定は慎重にしなければなりません。
上はムチゴケの腹面を見たものです。 葉の先端には歯が3個ついています。 また、コムチゴケの腹葉は全縁または鈍波状鋸歯であるのに対し、ムチゴケの腹葉は、幅が茎の幅の2~3倍の丸みを帯びた方形で、上半部には重鋸歯があります。
◎
こちらにはムチゴケの細胞の顕微鏡写真などを載せています。