上の写真で、中央やや右にある紅紫色の葉は、大きさの比較のための
アカイチイゴケで、その周囲にあるのがムチゴケ科のコスギバゴケ
Kurzia makinoana です。 紐状に見えているのが葉を密生させた枝で、その上にたくさんある白い点に見えているのが、光を反射している葉の裂片でしょう。
上は深度合成したものです。 葉は枝に沿っているためか、ここまで拡大しても、1枚の葉ははっきりしません。
上は顕微鏡写真です。 このようなものは透過光より反射光で観察したいのですが、持っている機材では反射光の倍率には限度があります。 下はさらに拡大したものです(上の写真とは茎の向きが反対になっています)。
コスギバゴケでは、葉と腹葉の形態的な違いはわずかで、腹葉の方が少し小さくなっています。 上の写真は腹面から撮ったもので、写真の下方に列を作っている3裂しているのが腹葉で、枝の側方に見えている腹葉より少し大きいのが葉(側葉)でしょう。
(2016.2.10. 大阪府交野市私市)