2020-07-08

ミドリシジミ


 上はイソノキに来ていたミドリシジミです。 この時期のイソノキは咲きはじめで、たぶん吸蜜目的で来ていたのでしょうが、私の見た時間帯はお休みタイムだったのか、じっとしたままで、翅を開いてもくれませんでした。
 ミドリシジミの幼虫の食餌植物は、ハンノキやヤマハンノキなどです。 上の写真のイソノキのすぐ近くにもハンノキがありました。
 ハンノキは湿地に育つ樹で、昔は稲のはざ掛け用に、水田の畔に植えられたりしていたようですが、少なくとも大阪付近では、そのようなハンノキは全く無くなってしまい、水田地帯でよく見られたというミドリシジミも、珍しい蝶になってしまいました。


 上はシロツメクサとミドリシジミ、ミドリシジミがこのような草地にいることは稀でしょう。 じつはこのミドリシジミ、上から急降下してきて地面に激突したように見えました。 上を見るとツバメが数羽旋回していましたので、木から木への移動中に、ツバメから逃れるために急降下したのではないかと思います。
 しばらく草の間を歩き回っていましたが、林の中に飛び去りました。 ちなみに、その瞬間に見えた翅の表から、メスでした。 ミドリシジミのメスの翅の表の模様は4タイプほどに整理されていますが、ほとんど暗褐色で、そこに青藍紋や小さな燈色紋が入るものがあります。


 上の写真はミドリシジミのオスだと思います。 ミドリシジミのオスの翅の表は、その名のとおり金属光沢を持った緑色なのですが、光の当たり方によっては、写真のような金属光沢を持った青い色に見えます。

※ 上は 2013.7.2.に兵庫県立有馬富士公園で撮影し、Part1の 2013.7.4.の記事にしていたものを、一部書き換え、こちらに引っ越しさせたものです。