上は水中のコケを撮っています。 写真右下の葉の細いコケは、PCで写真を拡大して気づいたので調べていませんが、写真中央のコケはムラサキヒシャクゴケ Scapania undulata だと思います。
写真は長野県の渋川で 2021.10.6.に撮影しました。 温泉があり、この川の水は酸性です。 川底が赤いのは鉄分のせいでしょう。
ヒシャクゴケ科ですので、腹片は背片より大形です。 腹片は枝先に向かうほど大きくなっていますが、長いもので 1.8mmほどです。
上は背面から撮っています。 キールは、葉が接在していて分かりにくくなっていますが、写真の下方で見ると、腹片の 2/5~3/5長で、わずかに弓形に凹んでいます。 背片は腹片の 1/2~3/4長です。
上は腹面から撮っています。腹片の腹縁基部は長く下延しています。
上は腹片の葉先です。 腹片の葉縁には単細胞からなる歯(赤い円内)が散生しています。 葉先近くが乱れていますが、多くの葉がこのような状態でした。 組織が傷んでいるのか、無性芽を作ろうとしているのか、よく分かりません。
上は葉身細胞です。 トリゴンは小さく、薄壁~やや厚壁です。
◎ ムラサキヒシャクゴケはこちらにも載せています。
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