朽木の上に育っていた写真のコケ、最初はツキヌキゴケ科のコケだろうと思っていたのですが、よく見ると葉先に3個ほどの歯があります。 これは、と思い、腹面の鞭枝を確認して納得、タマゴバムチゴケ Bazzania denudata でした。
上は腹面から撮っています。 写真中央から右上に伸びているのが鞭枝です。
葉はやや重なり、長さは 1.0~1.4mmです。
葉は卵形で、先端に(2~)3歯があります(上の写真)。 本種は葉が脱落し易いのが1つの特徴です。 乾いた状態で触っていると、少し古い葉がポロポロ落ちました。 しかし上の写真は、できるだけ汚れの少ない葉をと、若い葉を剥がして撮っています。
葉身細胞は厚壁で、トリゴンは小さく、油体は各細胞に5~15個です(上の写真)。
上は腹葉です。 広卵形で先端は円鋸歯状です。
(2021.10.7. 北八ヶ岳)
◎ タマゴバムチゴケはこちらにも載せています。
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