写真はタカユヤスデゴケ Frullania oakesiana でしょう。 阿寒湖畔の樹幹についていました(2023.9.8.撮影)。 分布は平凡社では北海道~四国の亜高山帯以上となっています。 和名は山形県白布高湯に由来しているようです。
背片の脱落しやすい傾向は無さそうです。 鞭状の枝はありません。
腹片はほぼ左右対称、長さと幅がほぼ同じで、背片の幅の1/2~1/3です。 腹葉は離在し、先端は明瞭に2裂、幅は茎の 1.5~2倍あります。
腹片の口は横に輪切り状で、口部は狭くならず、嘴はありません。 スチルスは針状で、基部は1(~2)細胞幅、長さは約3細胞です。
背片は広卵形で全縁です(上の写真)。 背縁基部はあまり膨らんでいません。
上は背片の葉身細胞です。
腹葉は倒楔型で、1/3~1/4まで2裂し、裂片の縁の上部に2~3個の鈍歯があるか波状で、基部は膨らんでいません(上の写真)。
◎ こちらには花被をつけたタカユヤスデゴケを載せています。
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