2014-09-29

ツマジロカメムシ


 ヨシノアザミに美しいカメムシがいました。 構造色であるらしく、見る角度によって色が変わります。 このような構造色を持つカメムシは限られていて、Menida属だと思われます。
 Menida属には、ツマジロカメムシ、スコットカメムシ、ナカボシカメムシがいて、互いによく似ていますが、写真は体の模様や小楯板の形状などから、ツマジロカメムシだと思います。


 見る角度によって色が変化することを確認しておきます。 1枚目の写真では、前胸背板は赤紫色で、前翅と小楯板は緑色を帯びています。 しかし2枚目の写真(=上の写真)では、前胸背板に緑がかったところが見られ、前翅と小楯板は赤紫色です。 そして下の写真は、この写真だけフラッシュを使用したこともあり、全体が赤紫色に見えます。 もちろん3枚とも同一個体です。


 光の条件によっても異なりますが、どうやら、斜めになった面では緑色を帯び、正面に向いた面や、フラッシュの光があたるなど、光の入射角(=反射角)が小さい場合に赤紫色に見えるように思います。

 腹面(ピントがあまいですが・・・)と顔の正面からの写真も下に載せておきます。



(2014.9.28. 岩湧山)

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