クサカゲロウの幼虫には、背中に塵を載せているタイプと載せないタイプのもの(例えばヤマトクサカゲロウ)がいます。 塵を載せるのはカムフラージュのためでしょうが、多くの場合は塵で体の殆どが隠れてしまっています。 今回、あまり塵を載せていないものが歩いていましたので、体の模様を撮るチャンスと、撮りはじめました。
千葉大学応用昆虫学研究グループの日本産クサカゲロウ図鑑と絵合わせをすると、カオマダラクサカゲロウのようです。
歩いている途中に小さな木屑に出会ったときのこと、
その木屑を牙ではさんで
体を反らして器用に背中に差し込みました。
上から3枚目の写真を見ると、毛のあちこちに粘液らしい小滴がついていて、糸を引いている所もあります。 この粘液が塵をくっつけるのに役立っているのでしょうか。
この行動が予測できていれば動画にしたのに、残念です。
ところで、上の体を反らしていて頭部の腹面が見える写真でも、上から3枚目の頭部背面の写真を見ても、咀嚼するような口が見えません。
じつはクサカゲロウの幼虫の牙は、大顎と小顎が組み合わさって作られています。 この牙( 吸収顎と呼ばれています )はストローのような役割をしていて、突き刺した牙で獲物の体液を吸い取ります。
(2014.10.24. 堺自然ふれあいの森)
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