ほぼ垂直に切り立った、粘土質の多い、いつも湿っている崖に、アカイチイゴケが抽象画的な模様を描いていました。
拡大してみると、新しく伸びようとしている部分だけが緑色をしています。 平地で赤色を帯びて這う蘚類は稀で、特に冬場のこの時期は赤い色が美しく目立ちますが、時期や環境が異なれば全体が緑色にもなります。(無性芽を持った緑色のアカイチイゴケは
こちらに載せています。 また
こちらでは赤い葉を顕微鏡で観察しています。)
アカイチイゴケはハイゴケ科に分類されています。 名前は葉が針葉樹のイチイに似ているところからだと言われています。
(2015.2.11. 堺市南区豊田)
(以下は 2015.3.27.に追記)
3月12日に撮影したアカイチイゴケの胞子体を下に追加しておきます。 撮影場所は上と同じです。