2018-04-19

ホウライスギゴケ



 写真はホウライスギゴケ Pogonatum cirratum でしょう。 谷の北向き斜面にありました。 前に載せたものは立っていましたが、今回のものは上の写真のように斜面を這っています。 光が弱いとこうなるのでしょうか?


 大きさが分かるように10円硬貨を置いて写してみました。


 乾くと上の写真のように弱く巻縮します。


 葉の長さは、上の葉では7mmほどです。 平凡社の図鑑では5~10cmとなっていますが、cmはもちろんmmの誤りでしょう。


 葉縁には鋸歯がありますが・・・


 葉の鞘部(茎にくっついている部分で、薄板もありません)は全縁です。 本種によく似たコセイタカスギゴケの鞘部には歯があり(こちら)、見分けるポイントとなります。





 この場所で見られたホウライスギゴケの葉の厚さは、光が弱い環境なのか、特に薄いようです。 薄板は2~3細胞の高さで、端細胞の上面は、少し低いパピラらしいものも見られますが、ほぼ平滑です。

(2018.4.11. 京都市 西芳寺川)

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