写真はシバゴケ(別名ホゴケ)
Racopilum aristatum です。 渓流の岩上にあったのですが、特徴のよく分かる写真がうまく撮れなかったので、生育状況を示す写真はありません。 暖かい所のコケで、日本での分布は中部地方以西となっています。
上の写真は背面を、つまり這っているコケを上から撮っています。 葉のつき方に特徴があり、茎の左右に側葉をつけ、背面(腹面ではありません)に背葉をつけています。 背葉は側葉よりはるかに小形です。
側葉は乾くと著しく上方に巻きます(上の写真)。
上は側葉です。 本種の茎の下面は先端近くまで仮根で覆われていて、側葉を茎から分離する時も、たくさんの仮根がくっついてきてしまいました。
側葉は楕円形または卵形で、中肋は葉先から葉身の1/5ほどの長さに芒状に伸び出しています。
葉身細胞は丸みのある六角形で、長さは 12~15μmです。
上は背葉です。 側葉と比較できるように倍率を揃えてあります。 背葉は狭三角形で、中肋は長く突出しています。
(2019.12.28. 岡山県井原市)
◎ シバゴケ(ホゴケ)の蒴の様子を
こちらに載せています。