写真はヒメサンカクゴケ Drepanolejeunea angustifolia だと思います。 分布は本州~琉球列島です。 前に載せたキハネゴケに絡んでいました。 背片は披針形です。
背片の先端は内曲しています。 腹片は卵形、背片の1/2ほどの長さで、歯牙は「く」の字形をしています。 葉のキールの背面はマミラ状です。
腹葉は茎径とほぼ同長で、方形の掌部の先で 1/2まで広くU字形に2裂しています。 上の写真の腹葉の裂片は基部が2細胞幅ですが・・・
上の腹葉の裂片は1細胞幅です(長さは3細胞)。
ところで、上のポケット状の腹片の中に虫が巣を作っていたらしく、その巣の出入り口が写っています。 他の苔類でも腹片を棲家としている虫はよく見かけます(例えばこちら)。
上の2枚は腹片のついている葉を背片側から撮っています。 赤い円で囲った所は眼点細胞だと思いますが、採集後に時間が経っていて、色は抜けてしまっています。
(2020.3.3. 屋久島)
◎ ヒメサンカクゴケはこちらにも載せています。
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