上はイトコミミゴケ Lejeunea parva でしょう。 和名にあるように糸のような細いコケで、葉を含めた茎の幅は 0.3~0.4mmほどです。
上は背面から撮っています。 背片をとおして腹片が見えています。
同定には腹葉や腹片の特徴も大切になってきます。 上は腹片です。 本種の歯牙は長楕円形の1細胞からなり、キールの先端部の細胞が膨れています(こちら)。 あちこちの葉でその様子を確認していると・・・
腹片は少し膨れていますので、背片との間に隙間ができています。 この隙間は水を貯めておくのに役立っていると思っているのですが、小さな生物がこの隙間を利用しているのもよく目にします。 今回はヒルガタワムシの一種がこの隙間を利用していました(上の動画)。
ヒルガタワムシは繊毛を動かして水流を作り、その流れに乗せて餌となるものを口に近づけようとしています。 ワムシの仲間は、体は小さいのですが、多細胞生物です。 上の動画では体の多くの部分を腹片と背片の隙間に入れて身を守っていますが、腹片をとおして内蔵の動きが見えます。
◎ ヒルガタワムシはこちらにも載せています。
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