写真はシワバネキノコバエ Allocotocera sp. だと思います。 腹部は白黒の縞状で、前脚と中脚の腿節中央部が白っぽくなっています。
このシワバネキノコバエ、11月上旬にはよく見たのですが、それ以後は見かけなくなってしまいました。 BBS「一寸のハエにも五分の大和魂・改」でアノニモミイア氏は、シワバネキノコバエはもともと熱帯系のキノコバエで、冬は越せずに毎年温暖地から渡って来る可能性もある旨のことを書いておられます。
キノコバエの仲間(キノコバエ科)は、「ハエ」とついていますが、分類学的にはハエやアブの仲間(短角亜目)ではなく、カの仲間(糸角亜目または長角亜目)で、たくさんの種類がいて、属だけでも約 330属とされていて、シワバネキノコ属もそのうちの1属です。
キノコバエの名前は、仲間の多くの幼虫がキノコを食べて育つからですが、キノコバエの仲間のうちには、幼虫がキノコ以外のものを食べて育つ種も多く、肉食性のものもいます。 私が以前行ったボルネオのグルンムル国立公園にある鍾乳洞で見た「土ボタル」も、キノコバエの仲間の幼虫が光で餌を呼び寄せていたようです。
シワバネキノコバエの幼虫の餌も、キノコではなく、腐敗した植物質だということです。
★ 上は 2012.11.8.に撮影し、Part1の 2012.12.19.に載せていた記事を、少し変更してこちらに引っ越しさせています。
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