2023-01-30

リュウキュウシノブゴケ

 写真はリュウキュウシノブゴケ Thuidium glaucinoides だと思います。 一次茎は岩上を這っていました。
 上の写真は雨に濡れていて、枝がしわのある葉のようにも見えます。

 葉は小さいのですが、植物体としては大形です。

 枝は平らに、茎から2~3回羽状に分枝しています。

 茎や太い枝には多くの毛葉があります。

 上は茎葉ですが、葉先が失われています。 葉縁は上部を除き反曲する傾向にあるようです。 上の写真では毛葉もくっついてきています。

 上は茎葉の上部です。 茎葉の先は鋭頭で、透明尖はありません。 中肋は1本で、葉先近くに達しています。 先端の細胞は鈍頭です。

 上は茎葉下部の葉縁に近い所の細胞です。 葉身細胞には1個のパピラがあります。 多くのパピラは先が分かれていません。

 上の写真は、毛葉と、左上には茎葉の一部が写っています。 毛葉は長さ10細胞以上あり、曲がったり枝分かれしたりしています。 毛葉の細胞は短く、中央にパピラがあります。

 上は枝先です。 枝葉の中央は深く凹んでいます。

 細い枝には毛葉はほとんどありません(上の写真)。

 上は枝葉です。

(2023.1.16. 鹿児島県)

◎ リュウキュウシノブゴケはこちらにも載せています。

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