コツボゴケの葉の上にウニバヨウジョウゴケ Cololejeunea spinosa が点々とついていました。 下は上の赤い楕円部分の拡大で・・・
上のウニバヨウジョウゴケは花被をつけています。 本種の和名は「ウニのような棘のある葉を持つ葉上に育つコケ」という意味でしょうが、よく見ると、花被にも棘のようなパピラがあります。
この花被を顕微鏡で観察するためコツボゴケの葉から離そうとしたのですが、コツボゴケの葉は乾くと強く捲縮してウニバヨウジョウゴケを隠してしまい、湿らせるとウニバヨウジョウゴケがとても柔らかくなり、触っているうちにつぶれてしまいました(-_-; したがって、以下は葉の観察のみです。
葉は卵形で、背側にやや偏向しています。
上は背片をほぼ背面から撮っています。 各細胞の中央には高さ 12~18μmの円錐形のパピラがあります。
上は腹面から腹片をとおして背片基部の細胞にピントを合わせています。 背片基部の赤い楕円で囲った所にスチルス状の細胞がありますが、この様子は葉によって一定しません。
上は腹面から腹片の腹面にピントを合わせています。 腹片の腹面にパピラはありません。 油体は各細胞に数個あり、均質です。
上は腹片の歯牙にピントを合わせています。 第1歯は1細胞幅で2細胞長、第2歯は横に長い単細胞からなり、先端がやや尖っています。
(2023.1.17.)
◎ ウニバヨウジョウゴケはこちらにも載せています。
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