咲くやこの花館の熱帯雨林植物室で育っていた写真のコケ(2023.1.7.撮影)、顕微鏡で調べた結果は、トウヨウネジクチゴケ Barbula indica のようです。
葉縁は全縁で、葉の下部では狭く反曲しています(上の写真)。 これらの特徴は、葉の大きさは少し小さいものの、ネジクチゴケとよく似ています。
葉身細胞は方形で、C字形のパピラがありますが、これもネジクチゴケとよく似ています
(上の写真)。
蒴の無い状態で、本種がネジクチゴケと明瞭に区別できるのは中肋背面の表皮細胞の様子です。 ネジクチゴケの表皮細胞では1列に並んだパピラがある(こちら)のに対し、本種では前後の細胞のつなぎ目に大きなこぶ状のパピラがあります(上の写真)。
◎ こちらには本種の蒴や無性芽などを載せています。
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