この記事は 2025年12月27日に大幅に書き換えています。
写真はカギツメムチゴケ Bazzania vietnamica だと思います。植物体の色は薄褐色です。 屋久島の標高1030m付近の樹幹についていました。
本種は2016年に日本での分布が確認されたコケで、古木(2024)に詳しく記載されています。 2025年12月27日に写真にした標本を観察しなおし、本種であることを確認しました。
上の写真では葉に細い線がたくさん入っていますが、たぶん菌糸だと思います。 茎も葉も、ほとんどの所で菌糸が見られました。
葉の背縁基部は耳たぶ状になっています(上の写真の赤い円)。 腹縁基部(上の青い円)も耳たぶ状になっているのですが、どうしてもうまく葉を取り出せなくて欠けていますので、下に茎についている葉の写真を載せておきます。
葉の腹縁基部が耳たぶ状になっているのは、角度によって見え方が違ってきますが、水色の円の所が一番分かり易いと思います。 なお、上の写真は腹葉を取り去って撮っています。
上も分かりにくい写真になってしまいましたが、葉と腹葉は合着していないことを示そうとした写真です。
上は腹葉の腹面です。 基部と葉縁にピントが合っていることからわかるように、基部は茎に圧接していたために外しても外側に大きく膨れており、基部を除いた部分は外曲しています。 腹葉の先端はごく浅い円鋸歯状で、葉縁基部は耳たぶ状になっているのですが、写真下側の葉縁基部は欠けています。
上は葉身細胞です。 葉の細胞と腹葉の細胞とに違いは見られませんでした。 トリゴンは大きく、油体は無色で均質です。
【参考文献】
古木達郎(2024).日本新産苔類カギヅメムチゴケ(新称) Bazzania vietnamica Pócs.蘚苔類研究13(3).
◎ カギヅメムチゴケはこちらにも載せています。






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