タカオカエデの幹でたくさん蒴を付けているチヂミカヤゴケ Porella ulophylla がありました。
チヂミカヤゴケはクラマゴケモドキ科に分類されていて、雌雄異株です。 上の写真は蒴をつけいてますから、もちろん雌株です。 「チヂミ」の名前のとおり、葉は著しく波打っています。
上は腹面(いわゆる裏側)から撮ったものです。 腹片も腹葉も舌形です。
以上は2015年6月17日に岩湧山で撮ったものです。
◎ チヂミカヤゴケの蒴や葉身細胞の様子をこちらに、弾糸の様子などはこちらに載せています。
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下は2015年4月28日に大和葛城山で撮ったもので、チヂミカヤゴケの雄株です。
雄株の葉はほとんど波打ちません。
上は腹面からの撮影です。 雄株の腹片は三角形ですが、稀に腹片は袋状になります(こちらやこちら)。 腹葉は雌株と同様舌形です。
◎ こちらには造精器をつけた雄株を載せています。