岩に張り付いたヤマトコミミゴケ
Lejeunea japonica、蒴をつけていたので、持ち帰って透明プラスチックケースに入れ、湿度の高い条件にして5日間室内に置いておくと・・・
胞子が出てしまった蒴も少し徒長気味の蒴柄も透明感があって美しく、なかなかおもしろい姿になりました。 なお、上2枚の写真はコケの表面が濡れていますが、水をかけたわけではありません。 群落の一部が水に触れていて、そこからの水の表面張力と毛管現象による結果だと思われます。
胞子が出てしまって閉じている状態の蒴(上の写真の赤い矢印)の径は 0.3mmほどです。 花被(青い矢印)は5裂していて、上から見ると五角形に見えます。 蒴はこの花被から出ています。 葉(背片)の長さは 0.5mm前後です。
上は腹葉です。 仮根が腹葉の付け根から出ています。 写真は左が茎頂方向です。
上は腹片にピントを合わせて撮ったものです。 写真は上が茎頂方向です。
上は背片の葉身細胞です。 トリゴンは小さく、やや厚壁です。 小さな油体がたくさん見られます。
(2016.4.13.に池田市の五月山で採集したものを、主に 4.18.に撮影)
◎ ヤマトコミミゴケは
こちらにも載せています。