山の斜面に生える小さなコケ、ホソハリゴケ
Claopodium gracillimum のようです。
生えている所を見ると、表面上は土も見え、まばらな印象もありましたが、その下には土にまみれた長い茎が這っていました。
茎は不規則に分枝しています。 葉の長さは 0.3mm前後しかありません。
蒴をつけた茎は、胞子体形成に栄養分を回したのか新しい枝はほとんど伸びておらず、土まみれの古い茎が目立ちます。 蒴柄は上の写真のものでは 4.5mmほどあります。
枝葉は漸尖し、中肋は葉先近くで終わっているようです。 歯は葉の基部近くを除き、ほぼ全周に見られました。
上は葉が二つ折れになった部分を見たものです。 葉身細胞には1個の背の高いパピラが見られます。
(2016.4.13. 池田市五月山)