2017-09-24

ジャバウルシゴケ


 上は、表面が濡れていて、フラッシュの光が反射してしまい、いい写真ではありませんが、ジャバウルシゴケ Jubula hutchinsiae ssp. javanica のようです。


 岩にぴったりくっついていたので、岩から剥がす時にかなり傷めてしまいましたが、上は腹面から腹片にピントを合わせて撮っています。 背片は先端が尖っています。 腹葉は深く2裂し、この腹葉と紛らわしいのですが、小さな細い三角形の腹葉があります。


 上は顕微鏡で撮った4枚の写真を深度合成したものです。 腹葉の裂片の先も腹片の先も歯のように尖っていますし、腹葉も腹片も側縁は所々張り出していて、変化の余地がありそうな姿をしています。
 前に載せたジャバウルシゴケの腹片は鐘型をしていて(こちら)、上のような尖った三角形ではありませんでした。 今回観察したジャバウルシゴケには鐘型の腹片は無いのか探してみると・・・


 ほんのわずかですが、鐘型の腹片もありました(上の写真)。


 上は葉身細胞です。 トリゴンは小さく、油体は紡錘形~楕円形をしていて、微粒の集まりだと思われますが、粒子が細かすぎるのか、均一に見えます。

(2017.9.13. 京都市 西芳寺川)

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