オリンパスの TG-5 を購入しました。 どれくらい美しく大きく撮れるのか、クスノキの葉の裏についていたクストガリキジラミ Trioza camphorae の幼虫を撮ってみました。
上がその写真です。 TG-5 に FD-1 をつけ、葉が波打っていたのでほんの少しカメラを浮かせていますが、ほぼ密着させて撮った写真をトリミングし、ピクセル等倍で切り出しています。 つまり、TG-5 で大きく撮れるほぼ限界の写真です。
TG-5 は TG-4 と同じサイズのセンサーで、画質を高めるために 1,600万画素から 1,200万画素へ画素数を減らしたことは知っていましたが、 TG-4 にあったデジタルズーム(×2)だけでなく、超解像ズーム(×2)も無くしていたとは知りませんでした。 たしかに無理に大きくすれば画質は落ちますが、良い画質を保証することと引き換えに、TG-5 で拡大できるのは光学ズームの4倍のみになっています。
ではそのような TG-5 でどれくらい大きく撮れるのか、上のクストガリキジラミはどれくらいの大きさなのかを見ていくことにします。
TG-5 に FD-1 をつけて対象物に密着させて撮ると、長辺で8mmの範囲が撮れます。 撮れる写真の大きさは 4,000×3,000(=1.200万画素)ですから、長辺だけで見ていくと、8mmを 4,000画素で表現できることになります。
上の写真は 640×640 ですから、上の写真の1辺の長さは、8×(640/4000)で、ほぼ 1.3mmということになり、クストガリキジラミ幼虫の体長は約 0.7mmということになります。
比較のために、デジタル1眼にマクロレンズをつけて上と同様にピクセル等倍で切り出してみました。
使用したカメラはニコンの D7100 で、このカメラは DXフォーマットですので、35mm用等倍マクロレンズで、6,000×4,000の写真に写る範囲は長辺が 23mmです。 このようにして撮ったクストガリキジラミ幼虫の写真をトリミングし、640×640 にピクセル等倍で切り出したのが下の写真です。
上の写真の1辺は約 2.4mmですから、両者の写真を比較すると、TG-5 の方が長さにして2倍弱拡大した写真が撮れていることになります。 TG-5 で撮った写真のほうが幼虫の体の表面の様子が分かりにくくなっているのは、 FD-1 を使用して光を横から当てたため、わずかな表面の突起に光が当たって光ってしまったためでしょう。
(堺市南区鉢ヶ峯寺にいた幼虫を、2017.8.29.に撮影)
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