クヌギの果実(ドングリ)にクヌギシギゾウムシ Curculio robustus がいました(上の写真)。 産卵のため、クヌギの殻斗を口吻で貫いて、ドングリの下側の柔らかい部分を穿孔しますので、長い口吻を持っています。 和名の「シギ」は、この口吻がシギ(鴫)という鳥の長いクチバシに似ていることからでしょう。
写真は大阪府堺市の泉北ニュータウン内の槇塚公園で9月中旬に写したものです。 この日は、クヌギの下に生えているササの葉の上など、あちこちでクヌギシギゾウムシの交尾が見られました。
上はクヌギの枝にいた交尾中の個体です。 上が雄で、少し小型です。 長い口吻に、長い触角を穿孔時に収納するスリットがあるのがよく分かります。
クヌギの果実に穿孔し、産卵するのは雌のみだと思うのですが、雄の口吻も雌と同じというのが、おもしろく感じられました。
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