シリブカガシの枝で、アリがアブラムシに甘露を要求していました。 アリはトビイロケアリ
Lasius japonicus で、アブラムシはマテバシイケクダアブラムシ
Eutrichosiphum heterotrichum だろうと思います。
マテバシイケクダアブラムシはこのブログ初登場ですので、もう少し見ておきます。 ケクダアブラムシの仲間(ケクダアブラムシ亜科ケクダアブラムシ族)は、角状管が太く、全身に刺毛があるなどの特徴があります。 ただこの刺毛は細く、光の具合が難しく、なかなかうまく写りません。 上の写真ではどうにか頭部にも胸部にも腹部にも刺毛があることがわかるでしょう。
なお、ケクダアブラムシ亜科のアブラムシは寄主転換しませんから、和名からすると本種は成虫も幼虫もマテバシイに寄生するということでしょうが、今回本種がいたシリブカガシとマテバシイとは同じ Lithocarpus属です。
上の写真の大きい方は、体形は似ていて全身に刺毛があり、眼の色も同じですが、体色が異なり、角状管が見当たらないのが気になります。 別種でしょうか?
(2018.9.2. 堺自然ふれあいの森)
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