2019-02-21

マルバハネゴケ(若い胞子体や造精器など)


 マルバハネゴケは雌雄異株ですが、花被をつけた雌株と雄花序をつけた雄株が混生していました(上の写真)。



 上は花被をつけた雌株の枝です。 花被は頂生しています。


 花被の長さは4mmほどです。 葉を広げるためにしばらく水に浸けておいたところ、花被内に水が入り込み、内部が透けて見えるようになりました。
 下は上の花被の部分の拡大です。



 花被の内部に、カリプトラに保護された若い胞子体が見えます(上の写真)。


 花被とカリプトラを破り、若い胞子体を裸出させました(上の写真)。


 上は雄花序のついている枝です。 雄花序の外見は、雄苞葉が規則正しく重なって見えます。(雄花序はこちらにも載せています。)
 この雄苞葉の一部を取り去ったのが下です。


 雄苞葉を取り去ると、柄のついた球形のものが出てきました。 これが造精器なのでしょう。 雄花序の先近くの造精器の方がよく発達しているようです。


 上は造精器を透過光で透かして見ています。

(2019.2.13. 神戸市・谷上から六甲山への道)

◎ マルバハネゴケの腹葉や葉身細胞の様子などはこちらに載せています。

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