兵庫県西宮市の甲山湿原観察園でトキソウ Pogonia japonica が咲いていました(撮影:2021.5.28.)。 近寄れないので、他の植物の葉が邪魔をして、写真としてはよくありませんが、鉢で育てられていないトキソウは大阪付近では貴重です。
トキソウは湿地に育つラン科の多年草で、和名は花の色が鳥のトキの翼の色に似ていることに由来します。
かつて六甲山系には、土砂崩れなどで表土が流出し、不透水層の上にできた多くの湿原がありましたが、これらの湿原は山地の整備や開発などによって減少しています。
六甲山系の東端に位置する甲山周辺には、大小合わせて5ヶ所の湿原がありますが、これらは生物保護地として一般の立ち入りを禁止する一方、一般の人が観察できるようにと、湿原の一部は甲山湿原観察園として整備されています。
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