いろんな虫がいろんな花に潜っている季節なので、どんな虫がいるのか確認している時、ヒラタハナムグリが偽死でポトリと落ちました。 甲虫では、危険が迫った時に、[ ①たたんで収納してある翅を広げて②飛んで逃げる ]という2ステップ逃走より、[ 脚を縮める=落ちる ]だけの方が速く反応できるということなのでしょうか、特に小さな甲虫では、この偽死はよく見ます。
偽死状態のヒラタハナムグリ(腹面から撮影) |
偽死状態のヒラタハナムグリ(正面から撮影) |
たまたま偽死のハナムグリが掌に落ちたので、何とは無しにルーペで覗いてみると、首を縮めた亀のように、複眼が半分隠れています(下の写真)。
複眼を隠してしまうゾウムシなどの存在は知っていましたが、コガネムシ科の甲虫でこんなことをするものがいるとは知りませんでした。 写真で見るかぎりでは、顔を下に向けると頭部の一部が胸部の下に潜り込むつくりになっているようです。 また、複眼の前に突起があり( 何か名称がつけられているのでしょうか )、これも触角と共に複眼を隠すことに役立っているようです。
このようなことは既によく知られていることかもしれませんが、私にとっては初めて見ることでしたので、ブログに載せることにしました。
顔の見える通常の状態のヒラタハナムグリも下に載せておきます。
なかなか立派な前脚脛節の刺です |
(2015.4.9. 堺自然ふれあいの森)
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