上の写真はヒメクジャクゴケ
Hypopterygium japonicum を上から見たものです。
上は横から見たものです。 直立茎の上の方から多くの枝がほぼ同じ平面に出ています。 浅い緑色のものは、伸びたばかりの直立茎で、まだ枝を伸ばしていませんが、直立茎の下の方にもほとんど仮根は見られません。
上は胞子体の様子です。 蒴歯は2列(外蒴歯と内蒴歯)です。 蒴柄は、クジャクゴケの褐色~赤褐色とは異なり、わら色です。
上で枝がほぼ水平に出ると書きましたが、上の写真はその枝を下から(地面側から)見たものです。 枝を上から見ると葉( 側葉 )が左右2列に並んでいるように見えますが、下から見るともう1列の葉( 腹葉 )があります。
上は側葉を拡大したもので、2細胞列の舷があります。 この状態では側葉が重なって細部がよく分からないので、側葉を1枚だけ取り出してみました(下の写真)。
中肋は側葉を左右不等に分け、ほぼ葉先に達しています。 葉の中ほどより先端側の葉縁には歯があります。
上は腹葉です。 腹葉は先が細く尖ります。 舷は腹葉にも見られます。
(2015.4.15. 石山寺)
◎ ヒメクジャクゴケの群落を
こちらに載せました。