崖に生えていたコケを撮った上の写真、いろいろなコケが混ざっていますが、写真の右上の横に這っているものや、中央少し左で垂れているものなどがトサホラゴケモドキ
Calypogeia tosana です。
上はトサホラゴケモドキの腹面を見たものです。 葉(側葉)は先端に2歯があります。 腹葉は幅が茎径の約2倍で、2深裂し、多くの場合はその裂片がさらに2裂します。
胞子体は地中に埋もれて作られるマルスピウム(小袋状体)から伸び出ます。 上の写真で下に伸びているのが、そのマルスピウムです。
◎ 上の写真のような胞子体が胞子を散布する様子をこちらに載せています。 また、このような胞子体の胚が受精卵から育つ時期のマルスピウムをこちらに、造精器の様子をこちらに載せています。
トサホラゴケモドキを含むツキヌキゴケ科ツキヌキゴケ属はマルスピウムが発達するのが特徴です。
こちらにはチャボホラゴケモドキのマルスピウムを載せています。
(2015.4.15. 滋賀県大津市 石山寺)
◎ トサホラゴケモドキの葉身細胞の様子などは
こちらや
こちらに、無性芽の様子は
こちらに載せています。