上はツルゴケ
Pilotrichopsis dentata です。濡れた状態で、水の反射による白い点がたくさん写っています。 垂直に近い岩から垂れ下がっていたのですが、写真に写っているのは、基物上を這う細い一次茎から長く伸びた二次茎と、二次茎から横に出た枝です。 大形のコケで、二次茎は長さ 20cmほどにまで達することもあるようです。
上の写真の上は乾いた状態、下は湿った状態です。 乾いた状態では、黒褐色の二次茎や枝に接している葉の緑色もめだちませんが、湿ると葉は直角に近い角度にまで開き、緑色がめだつようになります。
葉の長さは 1.5~2mmほどです。
葉は卵形の基部から披針形に伸び、先端は細く鋭頭で、中部以上の葉縁には歯が並びます(上の写真)。 中肋は葉先近くに達しています。
上は葉の基部です。 葉身細胞は長い菱形~楕円形で(上の写真の右下)、葉の基部の葉縁には小形で横長の細胞が並びます。
(2019.10.10. 奈良県宇陀市)
◎ ツルゴケは
こちらにも載せています。 また、元気に育っている美しい姿のツルゴケを
こちらに載せています。
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