2019-10-07

マツバウロコゴケ


 上はイボカタウロコゴケの群落で、疣(いぼ)状の突起がついた花被も写っていますが、赤い円で囲った所に小さなコケが顔を出しています。 イボカタウロコゴケの間を調べてみると、あちこちにあり、少し集めてみたのが下です。


 葉を含めた茎の幅は2~3mmです。 上の写真を撮っている段階では、蘚類だと思っていたのですが、もう少し拡大してみると・・・


 細い葉と思っていたのは葉の裂片だったようで、苔類のようです。


 葉と腹葉はほぼ同型同大で、基部まで3~4裂しています。 裂片は針形で1細胞幅、裂片の先は鈍頭です。 裂片を構成している細胞は、長さが幅の3倍ほどで、細胞と細胞の接点はそんなに盛り上がっていません。 マツバウロコゴケ Blepharostoma trichophyllum のようです。

(2019.9.15. 北八ヶ岳)

◎ マツバウロコゴケはこちらにも載せています。


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