写真はホソミツヤゴケ Entodon sullivantii のようです。 谷間の小屋の屋根で育っていたものを棒でつついて落として採取しましたので、生育状況を示す写真はありません。
ヒロハツヤゴケより小型で、スリムな印象を受けます。
ツヤゴケの仲間も似たものが多く、蒴の様子なども同定時の大切な要素です。 写真のものはまだ蒴が若く、蒴歯の様子などは調べられませんが、蒴柄が黄色ではなく赤色であるのは同定に役立ちます。
葉はゆるく扁平に枝についています。 茎葉の長さは 1.5~2mmほどです。
上は茎葉です。 中肋が短く2叉し翼部には分化した多数の細胞が見られるのはツヤゴケ属( Entodon )の特徴です。
上は茎葉の葉身細胞で、長さは 70~80μm程度の細胞が多いようです。
上は枝葉です。 枝葉の先の縁には微歯があり、上の写真でも何となくは分かるのですが、下にその部分を拡大しておきました。
(2019.10.13. 箕面公園)
◎ こちらには成熟間近の蒴をつけたホソミツヤゴケを載せています。
0 件のコメント:
コメントを投稿