2016-08-08

イボカタウロコゴケ



 写真はイボカタウロコゴケ Mylia verrucosa です。 和名を漢字で書けば「疣肩鱗苔」で、1枚目の写真のように、茎に頂生する花被(赤褐色の色のついた部分)の表面に疣(いぼ)状の突起があり、2枚目の写真のように上から見れば葉が鱗のように並んでいます。


 上は花被をほぼ上から撮ったものです。 花被の全周に疣が見られます。


 茎葉体の苔類としては大型で、見栄えがします。 上のスケールの数字の単位は mm です。


 花被を破いて中の若い蒴を確認しました(上の写真)。 仮根は茎の腹面に密生しています。


 葉身細胞はトリゴンが大きく、表面は著しいひび割れ状になっていて、ベルカ(細胞表面にある微小突起)も認められます。

(2016.7.21. 北八ヶ岳)

こちらでは本種の葉の様子などをもう少し詳しく調べています。 また、こちらには胞子体を伸ばした本種を載せています。