土の斜面にトサホラゴケモドキ Calypogeia tosana が育っていました。 この腹面を見ると・・・
白い袋状のものが見えました(上の写真)。 これを顕微鏡で(=透過光で)袋の中を透かして観察すると・・・
丸い造精器がありました。 袋は造精器を保護する苞葉だったようです。
トサホラゴケモドキは雌雄同株ですので、雌器も探したのですが見つけられませんでした。
トサホラゴケモドキを含むツキヌキゴケ属では、受精卵から育つ胚はマルスピウム(小袋状体)に保護されて生長します。 上は 2020.11.15.(撮影場所:大阪府富田林市の錦織公園)の様子ですが、受精後間もない段階と思われる12月中旬のマルスピウムをこちらに、この胚が生長した4月中旬の胞子体の様子をこちらに載せています。
また、トサホラゴケモドキの腹葉や葉身細胞の様子などはこちらやこちらに載せています。
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