秋田県の標高900m付近で撮ったコブヤハズカミキリの仲間です(撮影:2021.7.9.)。 この仲間は上翅がくっついていて飛ぶことができません。 移動距離が限られているため、種分化が進み、日本国内にはコブ、マヤサンコブ、タニグチコブ、フジコブ、セダカコブ、ヤクシマコブの6種が分布しているとされていますが、亜種を入れるともっと多くの種類になりますし、雑種も生じやすく、分類はなかなか困難なようです。 上の写真のものは、青森県~長野県に分布するコブヤハズカミキリ Mesechthistatus binodosus で、触角の長さからメスだとだと思います(オスの触角は体長の2倍ほどの長さです)。 ちなみに、大阪付近にはセダカコブヤハズカミキリが分布します。
新成虫は夏に出現し、成虫越冬します。 上記のように飛べませんから、採集は下に網を受けておき、いそうな枝を叩き、偽死で落下した個体をつかまえる方法がよく使われます。 秋の新成虫が出そろった時期は、カミキリムシ愛好家の間では「コブ叩き」のシーズンとなります。
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