2021.8.25.に兵庫県西宮市の北山で見た変形菌のうち、モジホコリ科モジホコリ属の3種です。 3種とも朽木に群生していました。
● アカモジホコリ Pysarum roseum
おもに梅雨から夏に見られ、よく目立ちます。 上の写真では子嚢の上部が少しへそ状に凹んでいるものが混じっていますが、これがもっと明瞭になるものには、var. racemosum という変種名が与えられています。
● シロモジホコリ Pysarum nutans
子嚢は白色~灰色で、柄は上部が白く下部は黒色です。 子嚢壁は石灰に覆われ、多くの場合、上のように亀甲状に割れて胞子を散布しますが、基部は残ります。
細毛体は子嚢の基部から放射状に出ます(上の写真)。
● アオモジホコリ Pysarum viride
和名の「アオ」は未熟時の色が緑色だからで、成熟した子嚢は写真のように黄色です。 柄は上部が淡黄色で、基部は残留物を含んでいるため暗色になります。 成熟した子嚢は亀甲状にひびが入りますが、基部は開裂せず、上の写真の左下のように花弁状になります。
子嚢の基部はへそ状に凹んでいます。
上は顕微鏡写真で、細毛体、石灰節、胞子が写っています。 石灰節は紡錘形で黄色です。
◎ アオモジホコリはこちらやこちらにも載せています。
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