渓流に突き出た岩上にあったコケは・・・
新しく出た葉は光沢の無い緑色ですが、すぐに褐色になっていくようです。 葉は密につき、長さは 1.5~2mmです。
中肋は葉先から出て透明尖になっています。 葉の基部の葉身細胞は長い矩形で縦壁は波状に肥厚していることから、シモフリゴケ属(Racomitrium)でしょう。 葉の基部の葉縁には矩形の細胞列があります。 パピラは縦壁上にあります。
上は葉先から1/3ほどの所の葉の横断面で、葉縁は2細胞層です。
以上の観察結果から平凡社のシモフリゴケ属の検索表をたどると、ヒメスナゴケ Racomitrium sudeticum に落ちます。 しかし平凡社の図鑑には検索表のみで種別の解説は無く、野口を見ても似たものが多くよく分かりませんので、タイトルには「?」をつけておきます。
(2021.7.8. 秋田県 乳頭温泉郷 標高650m)
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